約 3,284,230 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/704.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 325 ローテーション/コメントログ」 死ぬときの描写も欲しかったな -- 2010-09-13 22 49 53 すっ!すっきりー!! 純粋に可愛い赤ゆの虐待って本当にQNQN出来ますね 愛でと虐待のギャップ効果でQNQN度倍増でしたw -- 2010-09-19 19 10 00 片方を愛でて片方を虐待するの素晴らしいな -- 2011-02-14 09 36 38 道具に対する態度では無いな -- 2011-07-05 18 44 11 ↓ゆっくりはおもちゃだからなwww -- 2012-03-06 22 39 20 だよな、内臓があるちゃんとした生き物なら虐めるなんてありえないし出来ないしやってる奴がいたら殴ってでも止めるが饅頭は生き物じゃないから虐めるのに抵抗が無さそう -- 2013-10-05 16 49 58
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/387.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4/コメントログ」
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2531.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1209 ゆっくり種5/コメントログ」 応援してるよ!ゆっくりがんばってね! -- 2010-05-16 10 36 34
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2186.html
雨さんはゆっくりできないよ! 8KB 観察 悲劇 自滅 駆除 野良ゆ 赤子・子供 現代 汚い描写注意 今書いてるいくつかの作品が煮詰まってるので、テンプレっぽいのを書いて気分転換です。 筆が遅くってごめんね! ちょっと汚い描写があるから、食事中は読まない方が無難かもです。 これからも、ゆっくりできたよと言ってもらえるように頑張ります。 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 694 ゆファリパーク ふたば系ゆっくりいじめ 719 飼いまりさも靴下がお好き ふたば系ゆっくりいじめ 823 ゆっくりが残すもの ふたば系ゆっくりいじめ 881 ありすとぱちぇとおにいさん ふたば系ゆっくりいじめ 936 アフターバレンタイン 「雨さんはゆっくりできないよ!」 雨が降ってきた。 突然の雨で一番困るのは? そう、ゆっくりだ。 なにせこいつらときたら、雨に長時間濡れただけで溶けて死んでしまう。 それだけに雨が降り始めた時に直ぐに雨宿れなければ、ゆん生はそこで終了である。 突然の雨に慌てる、ゆっくり一家がここにも。 「あめさんは、ゆっくりできないわ!おちびちゃん、ゆっくりいそいでね!」 「ゆっきゅりりきゃいしちゃわ!」 「ゆっきゅりちないで、ゆっきゅりいそぎゅのじぇ!」 「おちびちゃんたちは、いそいでおぼうしのなかに、ゆっくりはいるのぜ!」 山に近い村の、ろくに舗装もされていない道を4匹のゆっくり一家が急ぐ。 この日は、ある程度成長した子ゆっくりたちに初めて狩りを教える日だったのだが、 調子に乗って、普段は行かない人間さんの家の近くに行ってしまったのだった。 普段来ないだけに、雨宿りの場所も勝手が違う。 「ゆゆ~、まりさぁ!はやくしないと、ずっとゆっくりしちゃうわ!」 「わかってるのぜ!」 まりさは周りを見渡す。もう、背に腹はかえられない。人間さんのおうちで雨宿らせてもらうしかない。 「ありす!こっちなのぜ!」 「ゆゆ?そっちは、にんげんさんのおうちよ?」 人間さんは恐い。 これは、この山に暮らすゆっくりの常識である。 作物荒しにあったことのある人間さんがゆっくりを毛嫌いしているのもあって、駆除の対象になっている。 まりさもそれは分かっていた。しかし、今は緊急事態である。 この家の人間さんが、ゆっくりできる人間さんであることを祈るしかない。 「もう、じかんがないのぜ!」 ありすも理解して、まりさの後をついていく。 玄関はしまっている。だからといって、騒いで人間さんを呼び出す勇気は無い。 まりさとありすは、庭の方へと向かう。 庭からも、大きなおうちは入れそうな場所が無い。 しかし、少し離れた場所にある建物は扉が開いていた。 「ゆ!あそこにいくのぜ!」 「なんとか、たすかったわね!」 その建物に入ると、中は高さはあるものの、スペース自体はそんなに広くは無い。 それになによりも臭い。臭すぎる。 「ゆげぇ!ゆぎぇぇぇ!くしゃいのじぇぇ!!!」 「こんにゃの、ときゃいはじゃにゃいいいいいい!!!」 「ゆぐ…がまんするのぜ…。あめさんが、やむまでのしんぼうなのぜ…」 「ままがすーりすーりしてあげるから、がまんしてね…」 親ゆっくりたちにとっても、我慢するにはつらい臭さであったが、これ以上雨に濡れるのは危険すぎる。 だからここに、とどまるしかないのだ。 「ゆっきゅり、しゅーりしゅーりちゅるわ!」 子ありすは、親まりさの帽子の中にいたが、親ありすとすーりすーりをしようと中から出ようとしていた。 もぞもぞ 「ゆゆ?!」 ころんころん バランスを崩して、親まりさの頭の上から転がり落ちる。 そして、そのまま… 「おちびちゃん!」 「おしょらをとんでりゅみちゃい!」 中央にある、穴の中へと落下していった。 「ゆあああああああ!!!!!」 まりさが号泣する。 「いまたすけてあげるわ!」 ありすが子ありすに呼び掛ける 慌てて、親まりさと親ありすが穴を覗き込む。 しかし、その穴はおそろしく深い。そして、恐ろしく臭い。 穴底から湧き上がってくる、刺激臭。 「ゆげええええええ!!!!!」 「ゆべええええええ!!!!!」 思わず2匹は、餡子とカスタードを吐いてしまう。 「くちゃいいい!!!かりゃだが、ふやけりゅううう!!!ちにちゃくにゃいいい!!!」 という声が穴の底から響いていたが、直ぐに 「もっちょ…ゆっきゅり…ちた…かった…」 という、子ありすの最期の言葉が聞こえ、そして穴底から子ありすの声がしてくることは二度となかった。 「おちびちゃんがああああああああああああああああああ!!!!!」 放心状態のまりさとありす。 あれからどれくらい経っただろうか? 雨は、まだ止む気配は無い。 そんな時、人間さんがやって来た。 「おや?なんで便所にゆっくりが?ああ、雨宿りか」 人間さんは、親ゆっくり2匹の頭の髪の毛をむんずと掴むと、便所の外に放り投げた。 「悪ぃけどよ、糞すっから邪魔なんだわ」 便所の扉は閉められ、ゆっくり親子3匹は雨の中に放り出された。 顔面から着地して、激痛が走る。 「ゆぎいいい…」 身体が、ふやけてきている。急いで別の雨宿り先を探さなければ。 しかし、そうそう雨宿り先は見つからない。 やはり、人間さんのおうちに行くしかない。 また、まわりを見渡すまりさ。すると、家の窓越しに人間さんの姿が見えた。 まりさたちは、その窓へと急いで向かう。 「いれてね!いれてね!まりさたち、このままじゃしんじゃうんですううううう!」 だぜ言葉を使わずに必死に懇願する、まりさ。 「おちびちゃんだけでも、いいんです!おねがいします!」 子まりさだけでもとお願いする、ありす。 「ゆっきゅりさせりゅのじぇ!」 まりさのお帽子の中で事態の深刻さが微妙に分かって無い、子まりさ。 人間さんが窓を開ける。 「ゆっくりうるせぇ~…てか、臭っ!こいつら臭っ!うんこ臭いぞ…」 まりさが窓に近づき、 「おうちにいれてくださいいい!あめさんが、やむまででいいんですううううう!」 ぷ~ん まりさから、香ばしい糞臭がする。 「くっせええええええ!!!!!近寄んな!汚饅頭野郎!!!」 手元にあった殺虫剤を、まりさに勢いよく噴射する。 ぷしゅううううううう 「ゆぎゃああああああ!!!!!!おめめ!まりさの、つぶらでなやましいおめめがああああああ!!!!!」 「ま、まりさ!」 人間さんは窓を閉め、カーテンも閉めてしまった。 「ゆうう…おかおが、ひりひりするのぜ…」 雨は止むどころか、勢いを増していた。 身体はふやけ、皮がグズグズになりつつあった。 「まりさ…どうしよう…」 「ありす、がんばるのぜ…」 水たまりも多く、あんよもだんだん力が入らなくなってきた。 (なんとか、おちびちゃんだけでも、まもりたいのぜ…) 必死にあんよを動かして、雨宿れる所を探していると、玄関先に屋根が付いているおうちを発見した。 「ゆぅ…あそこにいくのぜ…」 大人しくしていれば、大丈夫なはず。 2匹は息も絶え絶えになりながら、目的地に辿り着く。 親ゆっくり2匹は限界ギリギリの状態だ。 殺虫剤の影響で、道中に餡子を吐きまくったまりさは虫の息だった。 「ゆげ…ゆげぇ…」 「まりさ!がんばって!」 「ぴゃぴゃ!ぺーりょぺーりょすりゅかりゃ、なおっちぇにぇ!」 自分を心配する、ありすと子まりさを見て、まりさは気丈にふるまう。 「へいきなのぜ。おちびちゃんが、ぶじなら…」 子ありすを思い出して、ちょっと悲しい気持ちになるも、子まりさの為にも頑張らなければ。 そんな風に思っていた時だった。玄関の扉が開いたのは。 「なんか、うるさいのぅ…。家の前で何を騒いでおるんか?」 ぐちゃ 玄関先が騒がしいと様子を見に来た、その家の主の老人が 子まりさを踏みつぶした。 「ゆ?!ゆゆ??お、おちびちゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 「ゆんやあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 2匹の親ゆっくりの絶叫が響き渡る。 何を言うでもなく、あっさりと逝った子まりさ。 老人は、何かを踏んだ感触に足の裏を見る。 つっかけの裏には、子まりさだった物の残骸がべっとりとついていた。 「あーあー、こりゃいかんのぅ。すっかり、汚れてもうたわ」 「おちびちゃんを、かえせええええええ!!!!!」 「おちびちゃんに、あやまりなさいいい!!!!!」 2匹の親ゆっくりは、老人を非難する。 「ん?ゆっくりか。あんまり、家の前で騒がれると迷惑なんじゃがのぅ」 そんな中、家の奥から一人の少年がやってくる。 「どしたの、じーちゃん。あ、ゆっくりだ。さっき、うるさかったのこいつらか~」 ぎゃあぎゃあ喚いているゆっくりを見て、少年が 「じーちゃん、ゆっくりに因縁つけられてるの?僕が追っ払おうか?」 「すまんのぅ」 「いいよいいよ。じーちゃん、腰がよくないんだしさ」 少年は、ありすを思い切り蹴っ飛ばす。 「いだいいいいいい!!!!!」 ただでさえ、雨でふやけている皮は脆くなっており、簡単に破れた。 カスタードを撒き散らして、のたうちまわる。 「あー、汚れちゃうなあ…ま、いっか」 そして何度も何度も、ありすを踏みつける。 「やめてえええ!!!やめるのぜえええ!ありすが、まりさのありすがしんじゃうのぜえええええ!!!!!」 ぐちょっという音を立てながら、ありすが潰れていく。 「まり…さ…おちび…ちゃ…」 「止めだ!」 ぐしゃっ 少年の渾身の踏みつけで、ありすは永遠にゆっくりした。 「ゆわあああああああ!!!!!」 まりさは逃げた。渾身の力で。何も考えられなかった。 ただ、懺悔の思いにその身を焼かれながら。 (だめなおっとでごめんね…だめなちちおやでごめんね…) 「あ、昨日のゆっくりだ」 翌日、少年が学校へ向かおうと門を出た少し先に、まりさの身体が溶けて中身が漏れて死んでいる死骸があった。 その苦悶の表情は、身体の痛みからくるものだったのか、心の痛みからくるものだったのかは分からない。 ゆっくりは雨に弱い。 雨で死ぬゆっくりは珍しい物ではないのだ。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 外付けの便所って時代を感じる。しかも水洗式ではないボットン便所では!? 20代前半の自分がアニメやテレビ資料でしか見た事がない遺産レベルww ゆっくり饅頭って匂いに敏感なはずなのに、 「公園の水洗トイレ=水飲み場orゆっくりプレイス」 というSSが多いのは矛盾な希ガス・・・ いや、出鱈目饅頭だから「飲み水がある=非ゆっくり3K(臭い汚い危険)なはずは無い」 という思い込みか? -- 2018-02-23 22 42 39 ゴキブリは触りたくない、見るだけで寒気がする なんだかんだ言っても皆ゆっくりが好きなんだねーわかるよー -- 2013-08-01 11 39 34 ↓↓↓↓↓↓ゴキブリとゴキブリ以下の物がかわいそうだろ!!! -- 2012-07-26 19 49 39 なんか下の方にこのままでは犯罪を起こしかねないやつがいたぞ!? 雨だからすぐに臭いは落ちたんじゃない? -- 2011-11-11 12 27 17 雨に濡れた程度で死ぬ生物が地球上で生きようとするのが間違い -- 2011-08-09 20 24 59 便所が外付けなら、物置くらいありそうだが・・・。 -- 2011-07-13 19 51 09 正に村の日常!ゆっくりできたよ うんうん臭いままうろ付かれて迷惑だったろうなーw -- 2010-12-10 21 55 34 そうでもない。俺は虐待派だけどゆっくりを愛してる。 かわいいからこそ虐待する。 -- 2010-11-28 22 54 46 愛で派ではない限りゆっくりの扱いはゴキブリと同じ。 または、それ以下。 -- 2010-09-30 00 45 49 実は俺…ゆっくりと同じくらい人間の子供が憎らしく感じちゃうんだ… -- 2010-09-02 22 13 36 いい死に様です。 -- 2010-08-25 06 19 41 ゆっくりにぴったりの最後だな。 -- 2010-07-31 00 47 39 面白かった! 特に子ゆが便所に落っこちたのが一番笑えたw -- 2010-07-20 00 28 10 雨宿りさせてやれよ。 -- 2010-07-19 06 39 15 凄く良かった 村人がゆっくりの危機なんて全く気にしないで生活してたのが良い! 凄惨なやつはゆっくりできるね! -- 2010-07-14 14 09 07
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/320.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 121 01ぱらまりさ01/コメントログ」
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/290.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 91 四つ目ゆっくり/コメントログ」 微妙である -- 2010-11-02 15 51 18 ぱちゅりーすごいw -- 2011-12-23 10 36 33
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1776.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 849 ゆんケストラ/コメントログ」 安易。 -- 2010-06-14 01 13 49 普通。 -- 2010-07-12 06 30 38 きゅーずきゅーずってのが英語みたいで何故かイラッときた -- 2010-08-03 17 58 51 そこそこ楽しめた -- 2010-09-10 16 59 57 道具ちっくなゆっくり -- 2010-11-06 13 39 26 ヒャアアアアッハアアアアアアアアアアアア -- 2010-12-12 01 09 04 ヒャッハーーーー -- 2011-08-24 13 29 17 つまらんけどまあそこそこも楽しめなかったよ -- 2011-10-22 16 43 34 つまらないならコメすんな -- 2013-12-29 10 45 19
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2522.html
先生とれいむ 6KB 愛で 観察 考証 飼いゆ 赤ゆ 子ゆ 現代 愛護人間 ゆっくりについて考えることは、人間について考えることでもある 『先生とれいむ』 学会誌に投稿する論文の一節を書き上げて、ファイルを保存する。出張中の教 授からのメールをチェック。今日は講義も学生とのミーティングもない曜日で、 終日自室でデスクワークの予定。窓のブラインドに手を伸ばして隙間から外を見 ると、日射しは午後から夕方へと変わりつつある。 私は首と肩を回すと、仕事机の下段の抽斗を開けて、いくつか備蓄してあるお 菓子のなかから、少し考えてから袋詰めのクッキーを取り出した。封を開け、中 から一掴み取り出して、そのまま口に入れて貪りたくなったが、それをすると食 べすぎるので、小皿を出してきてそこにあける。小指の先ほどの大きさのクッキ ーは、プレーンな焼き色のものと、ココア入りの黒っぽいものの2種類が、おお むね半分ずつ入っている。 1個つまんで口に入れ、コーヒーも淹れるかと思ったときに、部屋の入口の方 から 「ゆゆっ、せんせー、くっきーさんたべてるね」と声がした。 声のする方、部屋の入口近くには来客用の簡易な応接セットがあり、そのテー ブル上には密閉型のヘッドフォンが1台置いてある。ヘッドフォンはTVセットに 接続されているから、TVの音声が鳴ったように見えるが、そうではない。 「またかんしょくさんして、めたぼさんになるんだね。れいむもかんしょくさん して、めたぼさんになるよ」 また妙な言葉を憶えたなぁと思いながら、椅子から立って応接セットの方に行 くと、密閉型ヘッドフォンの、半球形をした左右のハウジング部の間から、そこ に挟まっていたリンゴぐらいの大きさの子ゆっくりが平べったく変形しながら出 てきて、また丸くなった。黒い髪に赤いリボンをつけた、れいむ種の子ゆっくり。 れいむは舌でリモコンを操作して(普通のリモコンのボタンは押せないので、特 製のタッチパネルを私が作った)、TVセットの電源を落とした。私はれいむをつ まみ上げて手のひらに乗せる。ぷよぷよというか、もちもちした触感。れいむは 「ゆゆっ、おそらをとんでるみたい!」とお定まりの台詞を言う。 成り行きで飼い始めた頃は、親指の先ぐらいの大きさの実ゆっくりだった。赤 ゆっくりの頃はしょっちゅう餌を食べさせなければならなかったし、ある程度大 きくなった今も、留守宅にゆっくりを置いておいても番犬の代わりにもならない ので、毎朝れいむを連れて出勤している。研究室に置いておくと教授の秘書さん や学生たちがかまってしょうがないので、私の個室に置いて、さすがに本は読ま ない(読めない)ので、CATVの番組を観ていることが多い。 ゆっくりはおしゃべりなものが多いそうだが、このれいむはあまりしゃべらず、 たまに妙な動き(踊り?)をしているぐらいで、あとはぼんやりしていることが 多い。ただし食べることに関してだけは別で、朝昼晩の三食の時間になるとうる さくなるし、それ以外でも私が何か口にすると自分も食べたがって騒ぐ。 仕事机に戻って、積んである書類とは反対側にれいむを置く。 「書類に触るなよ。崩れるから」と私が言うと、れいむは 「わかったよ。しょるいさんには、さわらないよ」とわかったような事を言うが、 あまりあてにはならない。キーボードをどけてティッシュペーパーを敷き、その 上に3個クッキーを載せてやる。プレーンが2個と、ココアが1個。 「待て」と私が言うと、れいむは私の顔を見て待っている。飼いゆっくりの基本 的な躾だそうだ。 「食べてよし」 「れいむはくっきーさんをゆっくりたべるよ!」 れいむはいそいそとティッシュペーパーの上に乗って、舌を伸ばしてクッキー を1個巻き取り、口に入れてぽりぽりと噛み砕き、むにゃむにゃと噛んでから飲 み込む。 「しあわせーっ!」 ぱぁっ、という擬音が出そうな大袈裟な表情が可笑しい。私が席を立ってコー ヒーサーバに行っている間に、ぽりぽり「しあわせーっ!」、ぽりぽり「しあわ せーっ!」と2回。 席に戻ってコーヒーを一口飲むと、れいむは物足りなさそうな表情をしている。 「れいむはくっきーさん、もっといっぱいたべたいよ」 「でも、もういっぱい食べただろ?」 ゆっくりは数を2までしか数えられないのだそうだ。1個、2個の次は「いっ ぱい」になってしまう。このれいむもそうだ。だから、3個食べさせれば「いっ ぱい」食べたことになる、はずなのだが。 「いっぱいじゃないよ。ちゃいろいくっきーさんがにこと、くろいくっきーさん がいっこだよ」 へぇ、と思った。ゆっくりは時に意外なことを言うことがある。 「2個と1個だと、いっぱいとは違うのか?」 「にこといっこは、いっぱいとはちがうよ」 「じゃあ、2個と1個を足すと、何個になる?」 「たす? たすさん?」 れいむは首(?)をかしげる。そうか、足し算はわからないか。私は興味を惹 かれて、袋からプレーンのクッキーを3個取り出し、れいむの前に、2個と1個 に分けて並べた。 「こっちは何個?」 「にこだよ」 「こっちは?」 「いっこだよ」 「じゃあ」クッキーをひとつに寄せて「これは何個?」 「……いっぱい」 ふむん。もう一度2個と1個に分けて、 「こっちは2個で、こっちは1個だろ」 「うん」 再びひとつに寄せて、 「2個と1個を合わせたものを、3個というんだ。わかるかな」 「さんこ?」 「そう、3個。言い換えると、2個を取ったら残りが1個になるなら、元は3個 ということ」 「さんこ……」 わかったようなわからないような表情をしているれいむ。私はクッキーのうち 2個をつまみ取って、れいむの左右のもみあげに1個ずつ持たせてやる。れいむ 種のゆっくりには赤い飾りのついたもみあげが顔(胴体?)の左右に1本ずつあ り、その先端がわずかに動いて、軽いものなら掴むことができる。ただしたいし たことができるわけではなく、舌の先のほうがまだ器用な程度だが。 「れいむのもみあげは、2個あるだろ?」 「うん」 「れいむのもみあげが持っているクッキーは、れいむのもみあげと同じ数だから、 2個だろ」 「うん」 「で、れいむの前にクッキーが1個あるだろ」 「うん」 「こういう時、クッキーは3個ある、というんだ」 「さんこ……」 何かわかったような表情。では演習問題にいってみよう。れいむからプレーン のクッキーを返してもらい、袋から新しくココアのクッキーを3個出して、れい むの前に並べる。 「クッキーは何個ある? さっきと同じようにしてごらん」 「……」 れいむは神妙な表情で、まず右のもみあげでクッキーを1個つまみ、続いて左 のもみあげでクッキーを1個つまんだ。そして、右のクッキーを見て、左のクッ キーを見て、前に残ったクッキーを見て、それから私の顔を見て、言った。 「いっぱい」 「……うーん。まぁ、そんなとこかぁ」 思わず苦笑。れいむもにぱーっと屈託 なく笑う。 「食べてよし」 「ゆわーい」 れいむは舌ともみあげで3個同時に口の中に放り込み、ぱくり、 ぽりぽり、むちゃむちゃ、ごくり。「しあわせーっ!」 人間が自然数を数えることができるのは、まず1があり、1の次として2があ り、2の次として3があり、3の次として……、一般にnの次として(n+1) があるという数学的帰納法の構造が自然数自体に含まれており、そしてその数学 的帰納法を処理する機能が、脳のハードウェアに先天的に備わっているからなの だそうだ。 手の指と脳は神経によって密接に関連しているそうなので、あるいは指を折っ て数を数えるという行動が、人間の脳に「数える」という機能をもたらしたのか もしれない。 考えてみれば、ゆっくりの身体には人間の手足と指のような末端に向かって分 岐していく構造がなく、目は2個、口は1個、もみあげやおさげは1本か2本し かないから、ゆっくりが2までしか数えられないのは、そういう身体的特徴によ るものなのかもしれないなぁと、まぁこれは素人考えである。 (おわり) 注:現代では自然数にはゼロを含めることも含めないこともあります。集合論や 論理学、計算機科学などでは含めることが多く、数論などでは含めないことが多 いそうです。歴史的には含めない立場のほうが先に現れたものと考えられます。 作:クレイモあき 挿絵 by儚いあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓うっせえだまれw -- 2020-09-05 23 01 09 ふむ、生まれつき言語機能が人間よりも高いレベルで生まれてくるゆっくり達って日本にいるからこそ日本語で話しているがアメリカとかだと英語やその国の言語を話すんだよなそんでもって生まれてくるときに親から遺伝と言う形で言葉とかは受け継がれるという設定だ、それじゃハーフだと2か国語を話せるというのかそれって凄いなただ遺伝と言う形に頼り切ってるから学習機能は低いあまりにも低すぎる存在って面白い設定のキャラだなwwwあと何か理数系がダメで文系が得意ですよって言う感じだなそれと胴付きになると人間よりハイスペックになってるよな人間は他の動物に比べ非力なかわりに知能が高いが胴付きにかんしては原作の能力を完全ではないがだいたいが使えたりしてるから進化すると人間超えをするのか~でもれみりゃとフランにいたっては弱いままってwww -- 2012-07-19 00 52 00 おもしろかった れいむかわいい。 -- 2012-04-08 16 01 32 良かった -- 2011-12-26 15 34 23 ↓確かにwwwそれは気になる。 -- 2011-04-09 11 59 07 目がみっつあるさとりとかどうなるんだろうね。 一杯目がある化け物ー!とか呼ばれて迫害されちゃうんだろうか -- 2011-01-06 15 24 29 ↓実際の言語の数体系にも、指の本数や手足の本数を基本としたものはあるから そういう風に進化するのは自然かもしれないね -- 2010-12-16 04 11 26 ぴこぴこが2つあるから2までしか数えられない となると、胴つきは12か、22までかぞえられるのかな? 手の指10本、足の指10本ピコピコ2本で22数えられるかな・・・ -- 2010-12-12 16 00 34 それはゆっくりじゃないww -- 2010-11-13 14 02 11 ↓体の強度がもっとあって寿命がもっとあって学習能力がもっとあって危険にもっと敏感で繁殖能力がもっと少なくて そしてゆっくりより生存を優先するならありうるな -- 2010-09-24 17 48 08 半分サルだったころの人間って、ゆっくり程度の餡子脳生物だったんじゃないかな? ゆっくりって、どこからともなくわいてくる生物で、スゲェ繁殖力なんでしょ? その上どんどん亜種がでてくるし、生物としてのバリエーションは豊富だし… そのうち進化して人間より高度な高等生命体になってたりして…ははは -- 2010-08-03 04 37 24 虐待だけならゆっくりいじめとか専用あるんだからそっちいけよ。ふたばはいじめも愛でもOKの場所なんだから。 -- 2010-08-03 03 33 46 あれ…?ここ虐スレじゃなかったっけ? -- 2010-07-29 19 15 23 次の日… 先生「三個だって言ってるだろーが!」ボゴォ!グチャ… れいむ「もっと…ゆっく…りしたかった…」 -- 2010-06-27 12 18 25 これはこれで -- 2010-06-20 04 22 24 見ててイライラする(いい意味で -- 2010-06-11 03 14 43 いや、虐待しろよ -- 2010-06-05 22 35 09 「ゆっくりについて考えることは、人間について考えることでもある」(キリッ)いやー頭いい人が言うことは違いますねー。きっと頭いい人が描いたssは誰が読んでも面白くていっぱい感想付くんだろうなぁうらやましい -- 2010-05-17 05 54 05
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2133.html
※原作好きの方もそうでない方も気分を害される可能性があります。 ※いじめ分薄めです。 ※40字改行です。 【東方緩慢堂】 夕暮れの幻想郷。 魔法の森と人里の境。 泣き出しそうな空の下、不思議な建物の店が佇んでいた。 入り口の看板には「香霖堂」の文字。 店内には何に使うのやら分からない品が、所狭しと並べられていた。 「これは・・・降ってきそうだな」 窓から空を眺め、ひとりごちた。 読みかけの本に視線を戻し、ページを捲る。 本日の売り上げ、及び来店人数は共にゼロ。 なに、別に珍しい事ではない。 紙が擦れる音に、雨音が混じり始めた。 「・・・降ってきたか」 これでは来客も見込めないだろう。 いい時間だし、今日は店じまいにしようか。 そう思い、立ち上がる。 「・・・・・・・・・よ・・・」 「・・・・・・で・・・・・・ね・・・」 何やら、声が近づいてくる。 雨宿りの類だろうか。 そんな事を考えていると、乱暴にドアが開け放たれた。 ――ドン、ドン、バンッ ――カラン、カラン 「いらっしゃ・・・」 いらっしゃい。 入り口にに向かって、そう声を掛けようとして僕は固まった。 「「ゆっくりしていってね!!」」 生首だ。 首が喋ってる。 霊夢と魔理沙? いやいや彼女達は人間だ、首だけで喋れるはずが無い。 「「おにいさんはゆっくりできるひと?」」 落ち着け、落ち着くんだ。 こいつらが何者なのかは一先ず置いておこう。頭が痛くなる。 大事なのはこいつら何をしに僕の所へ来たのかということだ。 「おにいさんきいてるの!?」 「ゆっくりへんじしてね!」 「ああ、すまない。それで、うちになにか御用かな」 「おそとでゆっくりしてたよ!」 「あめさんがふってきてゆっくりできないんだぜ!」 「ふむ」 どうやら知能も力も余り高くは無いらしい。 生まれたばかりの妖怪か妖精の類だろうか。 それにしても見た事の無いタイプだが・・・。 「ゆっくりさせていってね!!」 「ついでにごはんもってきてね! おかしでもいいよ!」 「・・・帰ってくれ」 お客様ではない事はよく分かった。 とてもお金を持っているようにも見えない。 ならばばこんな得体の知れない生き物をうちに置いておく義理は無い。 厚かましいとあっては尚更だ。 「どおしてそんなこというのぉ!?」 「ゆっくりできないおじさんはしぬんだぜ!」 魔理沙っぽい方が飛び掛ってきた。が、 ――ヒョイ ――べしゃっ! ・・・遅い。僕でも難なく避ける事ができた。 黒い帽子を被った生き物は顔面から床に突っ込む形となった。 「ゆびぃぃ!?」 「ま、まりさ!?」 「・・・」 「ど、どぼじでよ゛げるの゛お゛お゛お゛ぉぉ!?」 「まりさをいじめないでね! ゆっくりあやまってね!」 なんだか僕が悪者みたいだ。 何も悪い事はしていないはずだが。 「ゆ゛ぅ゛・・・いたいんだじぇ・・・いたくてしぬじぇぇ・・・」 「どおしてこんなことするの! おになの! あくまなの!?」 仕方がない、今日は面倒を見てやる事にしよう。 「はぁ・・・。悪かった、雨がやむまでは置いてやるよ。 後はご飯だったか。お菓子でいいのかい?」 「「ゆっ!」」 「ありがとうおにいさん!」 「ゆっくりしないでもってくるんだぜ!!」 お菓子と聞いた途端、目を輝かせる2匹。 黒いの、さては嘘泣きだったな? 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせぇぇ♪」 「がつがつ・・・うっめ、がっがっ・・・これめっちゃうめ!」 床に煎餅と最中を置いてやると、凄まじい勢いで食べ始めた。 食べかすが飛び散っている。居間に上げなかったのは正解だった。 「君達、もう少し落ち着いて食べれないのかい」 「むーしゃむーしゃ♪」 「うっめ!これめっちゃうっめ!」 全く聞こえていないようだ。 まぁ、これだけおいしそうに食べてもらえば、賞味期限の切れた最中も本望だろう。 僕も食事を摂ることにしよう。 「ゆぅ・・・。ゆぅ・・・。」 「ゆぴー・・・。ゆぴー・・・。」 あれから煎餅と最中を食べつくし、 更に僕の夕飯を半分平らげた所で、ようやく満足したようだ。 この体のどこにそれだけのスペースがあったというのだろうか。 食後に話を聞くと、黒い帽子を被ったほうは「まりさ」、 赤いリボンを付けた方は「れいむ」と名乗った。 姿も名前も似ているとなると、やはりあの少女達と関係があるのだろう。 今度魔理沙か霊夢が来たら、この不思議な生き物について聞いてみるとしよう。 他にも普段は森で仲間と暮らしているとか、 長時間雨などの水に触れていると体が溶けてしまうという話を聞いた。 それにしても、良く眠っている。 僕が信用されているのか(自惚れか?)、危機管理能力に欠けているのか。 どちらにしろ、店の中は森よりは寝心地がいいのだろう。 なんとなく眺めていると、突如ある情報が「視え」た。 (名称:饅頭 用途:食用・観賞用・ストレス解消用) 道具の名前と用途が判る程度の能力。 本来人妖や動物などの生き物には通用しない能力のはずだ。 饅頭に何かが憑いている? もしくは妖怪変化の途中で、饅頭と妖怪の境界を跨ぎ切っていないのか。 しかし、正体が饅頭とは驚いた。 見た目はアレだが、饅頭というなら食用というのも頷ける。 起きている時はふてぶてしい表情をしていたが、 こうして見ると可愛げが無い・・・こともない。 それにしても最後の「ストレス解消用」とは一体どういうことだろう。 それ以上踏み込むのは良くない気がしたので、その日は寝てしまうことにした。 早朝。 雨はすっかり上がっていた。 れいむとまりさは「「ゆっくりしていってね!!」」の声と共に起き、 大量の食料を消費した後、元気に飛び跳ねて行った。 「またきてあげるね!!」 「ごはんをよういしてまっててね!」 「もう来なくていいよ・・・」 味を占めて懐かれなければいいのだが。 入り口の札を「営業中」に切り替え、店内に戻る。 そして、僕はいつものように本を読み始めた。 ――カラン、カラン 「おーい、香霖いるかー?」 「ああ魔理沙、丁度良かった」 「あー?」 「昨日、妙な生き物が入ってきてね」 「私は動物の専門家じゃないぜ」 「簡単にいえば、魔理沙と霊夢の生首だ」 「あー、それなら「ゆっくり」だぜ。あと私と一緒にするな。胸が悪くなる」 魔理沙によれば、あの生首のような生き物はその口癖から「ゆっくり」と呼ばれていて、 なぜか幻想郷の少女に似た顔をしているらしい。本人達はかなり迷惑しているようだ。 「香霖はもうちょっと外に出た方がいいぜ。人里ではもう常識だぜ?」 「そうなのか。所で、あれは食べられるのかい?」 「ああ、見た目さえ気にしなければうまいらしい。私は食べないがな」 「食べるといえばそろそろ昼時だな。魔理沙も食べて行くかい?」 「それなら、私が作るぜ。キノコも採ってきたしな」 「初めからそのつもりだったんじゃないだろうな」 魔理沙は何も言わずお勝手に入って行った。 せっかく作ってくれるというのだ、本でも読みながら待つとしよう。 「できたぜ~。いつもながらろくな食料がないんだな」 メニューは、キノコ汁と漬物がメインだ。 質素だが、僕は半分妖怪だから余り食べる必要はない。 そのためもともと食料を多く置いていないのだ。 その上、昨日の夜から今朝にかけて大量に食べるやつがいたしね・・・。 食べようか、としたその時 ――バンッ! 「「ゆっくりしていってね!!」」 今朝見送ったはずのゆっくりが飛び込んできた。 「おにーさん! れいむたちにごはんちょうだいね!!」 「ゆゆ!? ごはんのにおいがするんだぜ!」 そういったかと思うと、断りもなく土足(?)で居間に入ってきた。 「ゆ! やっぱりごはんだぜ!!」 「れいむたちのためによういしてくれたんだね!」 「おい、お前・・・ 魔理沙が止める間もなく、2匹が卓の上に飛び乗った。 キノコ汁の器がひっくり返り、香の物が宙を舞う。 呆然とその光景を見守る僕達。 「ゆゆ!? ごはんがなくなったよ!?」 「まりさのごはんどこなんだぜ!?」 「・・・」 ――ピシッ まりさが、まりさといった瞬間、場の空気が変わったような気がした。 「お前達が、やったんだろ。それにお前達のご飯じゃない」 「ゆ!? おねえさんだれ!? どこからはいってきたの!?」 「ここはまりさとれいむとおにーさんのおうちだよ!!」 いつから彼女達のおうちになったんだろう。 僕は今までもこれからも一人で住んでいるつもりだが。 「今すぐ、出て行け」 魔理沙の最後通告。 僕は家が壊されないか気が気でなかった。 「なにいってるの! へんなこというめすぶたはしんでね!」 「さっさとでていってね! でもそのまえにごはんよういしてね!」 「・・・」 魔理沙がゆっくりに近づいて行き、 「お、おい、ここで暴れないでくれよ」 通り過ぎ、窓を開け放った。 「ゆっ!?」 「なにするの! まりさをはなしてね!」 「・・・」 そしてまりさを掴み、大きく振りかぶる。 「なにするの! はなしてね! ゆっくりやめていってね!」 「ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってねぇ!?」 窓から外へ投げる。全力で。 「ゆびゅあぁぁああぁぁ!? おねえさんのばかああぁぁぁ・・・ぁ・・・・・・!」 「ま゛り゛ざあぁぁぁぁぁ!!?」 その後、れいむも同じ道を辿った。 「ま、死んではいないだろ。これからは戸締りに気をつけろよ」 「魔理沙は僕に店じまいをしろと?」 「そうは言ってないぜ。でも元々客なんて来ないじゃないか」 今日は帰るぜ、といって魔理沙は帰って行った。 これから居間を片付けることを考えると気が重い。 ゆっくり、か。やっかいな生き物に懐かれてしまったものだ。 ――カランカランカラン 「霖之助さん、いるかしら」 「ああ霊夢、久しぶりだね」 霊夢はきまぐれで、毎日のように来ることもあれば、一月近く顔を出さないこともある。 「最近変な生き物が増えてるの。知ってるかしら」 「ゆっくりのことかい?」 「そう! それでね、山に棲んでるのはまだいいんだけど人里や神社を荒らすやつらがい るのよ。それはまだいいとしても、私を真似たような顔をしているのが許せないわ」 「それは災難だね」 「ああそれとは関係ないんだけど、服の修繕を・・・ ――バーン! ――カラン、カラッ 「「ゆっくりしていってね!!」」 あのゆっくりが、ふてぶてしくもキリッとした表情でこちらを見上げている。 「・・・それでね。弾幕ごっこで服が破れちゃって。修繕を頼みたいのよ」 「またかい?」 「「むししないでね!! おにいさんはごはんちょうだいね!!」」 「これなんだけど。もちろんお代はツケでね」 「あのなぁ霊夢。いつも言っている事だが、商いというものは・・・ 「じゃまなおねえさんはきえてね!」 「ここはれいむとまりさのおうちだよ!!」 「あっ」 ゆっくりに体当たりをされて、霊夢が体勢を崩した。 更にボスボスと追い討ちをかける。 「お、おい。大丈夫か?」 「れいむのまねをしてかわいくなったつもりなの! ばかなの!?」 「ぶさいくなおねえさんはみのほどをわきまえてね!!」 「・・・」 ――ヒュッ ――ペタタッ 「「ゆ・・・? ゆぎゃああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!!?」」 「身の程を弁えるのはアンタ達よ、このド饅頭。」 「あ゛づい゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!! これな゛んな゛の゛おぉ゛ぉ゛!!?」 「い゛だい゛ぃぃぃぃ!!! ゆっぐりでぎな゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 いつのまにかゆっくり達の額に、妖怪退治用の札が貼り付いていた。 札のふちから、少し煙が出ている。 「ゆっぐりはがれてね゛えぇぇ゛え゛ぇ゛え゛!!?」 「おね゛え゛ざんはがしでぐだざい゛ぃぃぃぃぃ!!!!」 よほど辛いのだろう、滂沱の涙を流しながら 額を床に擦りつけたり、霊夢に懇願している。 「・・・霊夢、やりすぎだ」 「こいつらは甘やかすと付け上がるから、これくらいで丁度いいのよ」 そういいながらも剥がしてやる霊夢。 途端に逃げ出すゆっくり達。 ぴょんぴょん飛び跳ねながら時折振り返り、何やら叫んでいる。 「ゆっくりできないばばあはしんでね!!」 「きょうはこれくらいでゆるしてやるんだぜ!!」 ―その夜。 僕は霊夢と魔理沙、そしてゆっくり達の事を考えていた。 ゆっくりが彼女達をモチーフにしていることはまず間違いない。 しかし本人達にもその理由は分からないようだった。 昼間の霊夢もそうだが、魔理沙もゆっくりにいい感情を持っていないようだった。 自分達の同じ顔の生き物がいれば確かに気味が悪いかもしれない。 しかし、それ以上の何かを彼女達からは感じた。 ゆっくりは人里を荒らすと言うから、もしかしたら同じ顔をした彼女達に対する風当たり が強くなってストレスを溜めているのかもしれない。 だとすれば、僕に何かできる事はないだろうか。 思い過ごしならばそれでいいのだが・・・。 黄昏の幻想郷。 魔法の森と人里の間にある道。 ゆっくりが2匹跳ねていた。 2匹の額には四角いアザのようなものがある。 「ゆっ ゆっ ゆっ」 「おにーさんにごはんわけてもらおうね!!」 「いじわるなおねーさんにきをつけるんだぜ!」 「れいむのまねをするなんてばかなおねーさんだね!」 「れいむのほうがひゃくばいかわいいんだぜ!」 「ゆぅ てれるよまりさぁ」 「馬鹿で悪かったわね」 「「ゆううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!?」」 「今度は逃がさないわよ」 「「ゆっくりにげるよ(ぜ)!!」」 「・・・ホーミングアミュレット」 「ゆぷぷ、どこねらってるのおねえさん!!」 「ばかなおねえさんだぜ! げらげらげら!」 「・・・」 「ゆうう!? どぼじてまがるのおおおおお!??」 「どぼじでもどってぐるんだぜえぇぇぇ!?」 「ゆびぃっ!?」 「ゆべっ べべっ!!」 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛! いだい゛ぃぃぃぃ!!」 「ゆぐぅ・・・れいむ、ゆっくりしないでにげるんだぜ!」 「お、ゆっくりじゃないか」 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛ぅぅぅぅ!?」 「あのどきのおね゛え゛ざん゛ん゛ん゛ん゛!?」 「人の顔をみるなり逃げるなんて酷いやつらだな。『ゆっくりしていってね!』」 「「ゆっ」」 「パスウェイジョンニードル」 「「ゆっくりしていって・・・ね゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!??」」 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 「どぼいうごどな゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!?」 「あー、うるさいぜ。霊夢」 「あら魔理沙じゃない」 「「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」」 「こいつら香霖堂にいたやつらだろ? 止めもらっていいか?」 「別にいいわよ、気もすんだし」 「じゃあ取っておきをお見舞いするぜ。『恋符』・・・ なんだか外が騒がしいな。 霊夢か魔理沙辺りが弾幕ごっこをしているのかもしれない。 ――カランカラン 「いらっしゃ・・・ ってなんだ」 「なんだとはご挨拶だぜ」 「霖之助さん、服仕上がってるかしら?」 「ああ、出来てるよ。それにしても二人で来るなんて珍しいな」 「そこで会っただけだぜ」 「そういえば今日は来ていないんだが、ゆっくりを見なかったか?」 「見て無いわね」 「どうでもいいぜ。なぁ?」 「ふふ、そうね」 「・・・?」 なんだか今日は二人とも機嫌がいいな。 まぁ、僕の心配も取り越し苦労だったということだろう。 今日も幻想郷は概ね平和だった。 おわり ―オマケ― 草叢から、香霖堂を見つめる影があった。 「にんげんのいえだぜ! あそこをまりさのゆっくりぷれいすにするんだぜ」 そろーり、そろーり。 そう、口にしながら建物のドアに近づいていく。 まりさは、体当たりでドアを開け放った。 「ゆっく・・・! そこでまりさがみたものとは。 一人の男・・・いや、漢だった。 クセのない銀髪に爽やかな笑顔。 角ばったメガネと純白の褌のみを身につけている。 筋骨隆々、鋼の肉体は両手の親指だけで支えられている。 「ふんっ! ふんっ! ふんっ! ふんっ!」 彼が腕立て伏せをする度、両腕の筋肉が盛り上がり珠の汗を飛ばす。 「ん・・・? やぁ、ゆっくりしていってくれたまえ!」 「ご・・・ごゆるりと・・・だぜ」 「つれないじゃないかまりさ! ゆっくりしていってね!」 ノーモーションで立ち上がりまりさに近づく霖之助・・・いや、こーりん。 「いやあああああ!? こないでね!? こないでね!? こっちこないでねええ!?」 あっさりつかまってしまうまりさ。 「さあさあさあ遠慮しないで僕の筋肉とすりすりしてね! まずは腹筋だ!」 「ごつごつしててゆっくりできないぃぃぃぃぃぃ!!」 「お次は大胸筋だ! ちなみにDカップだよ!」 「い゛み゛がわ゛がら゛な゛い゛ぃぃぃぃぃぃ!?」 「最後は上腕二頭筋だ! ゆっくりしていってね!」 「いやああああああ!! わきにはさまないでねえええ!? くさぃ゛ぃぃぃ!?」 「まだまだ! もっと僕の筋肉を感じてくれたまえ! ワンモアセッ!」 「い゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!?」 「ゆっぐり゛させでえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!!」 あとがき ヤンデレのレイマリに死ぬほど妬まれて ゆっくりできないゆっくりが書きたかったんだけど 見事に失敗した結果がこれだよ! 過去作品という名の黒歴史 眠れない夜 ゆっくりの小学校(前)(後) このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2408.html
まりさとつむり 11KB 愛で 観察 野良ゆ 赤子・子供 自然界 現代 愛護人間 独自設定 まりさの思い出の続きですがまりさの出番少ないです。 『つむりとまりさ』 虐待ありません 俺設定満載です 『まりさの思い出』の続き 今日もライフワークの撮影旅行の写真の整理、今回はまりさにも撮らしてある。 メモリーが一杯になっていたから200枚以上撮ってきたようだ。 予想どうり近過ぎたりぼやけてたりで何を撮ったのか判断できない物で6割を占めてした。 「うへぇ~なんじゃこりゃ?削除さくじょ~と・・・ん?」 同じ画像が30枚以上有るのに不思議に思った。 このカメラには連写機能はつけていない、シャッターはまりさがおさげに付けたリモコンを噛む事によって作動するのだから早くて3秒以上はかかる。 と言う事は90秒以上も撮り続けた事となる。 何をそんなに撮る必要があったのか?クリックして拡大してみて驚いた。 「ん・・・・・・・?これって・・・・・つむりまりさか?」 沼の中からつむりまりさが水草を咥えて岸へと上がってきている画像が並ぶ、仮に3秒で撮ったとしても10枚目でこの位置・・・・・ 「うわ~なんてつむりってとろくせ~生き物なんだ・・・・」 まりさで30秒あったらどれだけどれ程進めるだろう?1秒で30?は行けるだろうか?うん900cmは進む事になるだろう。 つむりは目測でまりさのほぼ十分の一しか進んでいない、こんなので野生で生きていけるのだろうか? そんな事を思っていると、違う疑問点に気が付いた。 「あれ?つむりまりさってまりさ種のアルピノみたいなもので中身は通常のまりさ種だろ?・・・・・・ なんで水から出てきてるんだ?水草を咥えてるって事は水中を潜って餌を採ってきたってのか?」 本で知っている知識の範囲だとつむりまりさも結局は通常のまりさとお飾り以外変わる事の生き物であり、ゆっくり特有の弱点である水には弱いはず。 なのにこのつむりは水から出てきていると言う事は・・・・・ 「まさか・・・・・純粋種のつむりまりさか!」 たしか書籍の片隅に本来のつむりまりさは水に強いとも書いてあった。 現行見られるつむりまりさは通常まりさから稀に生まれるお飾りが違うだけのつむりまりさもどきらしい、もどきならば水は避けて生活するだろう。 水を飲むだけなら半身を浸す必要もない!本物の可能性がある気がした。 とりあえず撮った本人に問いただす事にする。 今はカメラの画像データを回収する為にお帽子を取り上げてあり、現在はついでにお帽子は洗濯中なのでぱちゅりーとすーぱーすやすやたいむ中のまりさを起こす。 「まりさ!おぃまりさって・・・起きろ!まりさ!」 スヤスヤ眠るまりさの頬をパチパチ叩く 『ゆうん・・・ゆゅ~ん・・ゆわ~ゆっくりおきるんだぜ・・・』 「この前の旅行で写真撮ったろ?これは何処で撮ったやつだ?」 寝ぼけるまりさにプリントアウトした写真を見せる。 『ゆゅ?・・・・・・それはぬまさんでとったんだぜ』 「それは見たら分かる!問題は写っているこのつむりだよ。」 写真のつむりを指差して聞く 『ゆゆ~ん♪そのつむりはとてもゆっくりしてたんだぜ~』 まりさ曰く、沼の畔で散策してたらとてもゆっくりしたつむりを見つけたのでシャッターをひたすら連打したとの事 水は怖かったのでつむりに近寄る事は出来なかったらしい、まぁ知らない土地で他ゆんにはあまり関わるなと言いつけてあったのもあるだろう。 まりさを放していた場所で沼のあるのは・・・ まりさの発信機のGPSの履歴で確認する。 「あった!俺が撮影してた山の裏じゃないか、こいつこんなに移動してたのか・・・・」 俺も純粋つむりは見たい気もする。なにより気がかりなのはまりさの写真に写ったゆっくりで無事なのはいまのところぱちゅりー1匹だけと言う事実だ。 こんな超希少種と言うか新発見かもしれないゆっくりがまさか・・・・・・ 気になったので再度その場所へ撮影旅行に行く事とした。 余談ではあるがぱちゅりーは見事まりさの子を妊娠している。1匹残して残りは里子に出すと言ってあるので数が生まれても問題ない、両親共になかなか頭は良いと思うので馬鹿は産まれることはないだろう。 正直つむりを見るために来たのを後悔していた・・・・ ゆっくりが歩いた道を人間が歩くと言うのは困難を極めた。 山の表までは道はあったのだがそこからまりさの使った順路で裏に行くのはかなりキツイ 『おにいさん、まりさはそこをくぐりぬけたんだぜ』 「かんべんしてくれ・・・・・」 今思えば沼を目指すだけなのだから順路を守る必要は無かったのだが、何も考えずただまりさの案内にしたがって進んでしまい時間だけが無常にも消化されていった。 結局はその日は沼に着いた時点で野宿するはめに・・・・ 夕食はレトルトのカレーライスだ!まりさには甘いハヤシライスを用意しといた。 『むしゃむしゃ。ゆゅ~おいしいんだぜぇ~はやしらいすさんはまいにちでもいいんだぜ』 家では「しあわせ~」は食いカスが飛び散るので禁止してある。そのせいか外でも言わなくなった。 「うまいか?よし今度の晩飯にばちゅりーにも作ってやろう。」 『おにいさんのてづくりはゆっくりできないかられとるとさんでいいんだぜ』 失礼な事を言う奴である。ほんのちょっと砂糖と塩を間違えるお茶目なミスをしたくらいでそこまで言うか・・・・塩善哉・・・・ただの小豆の塩煮だったなw 想像してみよう小豆を大量の塩で煮込んだ自称善哉を啜った瞬間を!俺がゆっくりのように餡子吹き出してゆっくりしてしまうところだった。 楽しい夕食を食べてるところに邪魔がはいる。 『ゆゅ~いいにおいだねぇ~れいむもむ~しゃむ~しゃしたいよ』 草むらかられいむが現れた。 『ゆゅ?れいむにまりさのごはんさんはあげないんだぜ!』 『どぼじでぞんなごとゆぶの~』 まりさに断られて喚くれいむ 『まりさらのごはんさんをあげるとおにいさんにおこられちゃうんだぜ』 「れいむ、お前はこれは食えるか?」 側に生えていた蓬を毟って与えてみる。 『ゆゅ?おいしそうなくささんだよ!むしゃむしゃしあわせ~』 蓬を美味しそうに食べるれいむ。 「まりさ、お前はこれを食えるか?」 『ゆゅ・・・まりさには草さんはにがにがさんでたべれないんだぜ・・・・』 「分かるかれいむ?人間の食べ物を食べるとこのまりさみたいにその蓬や蒲公英は苦くてたべれなくなるぞ?」 理解できるとは思ってはいないが一応説明はしておく、これはまりさに飼いゆと野良ゆの違いをはっきりとしておく教育でもある。 やはり理解できなかった様子できょとんとして俺をれいむは見ていた。 『よくわからないけどゆっくりできないんだね?でもれいむもたべたいよ~』 やはり理解していないので俺のカレーを一口だけ与えてやった。 『れいむはゆっくりむーしゃむーしゃするよ。むーしゃむーしゃし・・・・・・・・・・ゆ”ゅゅゅゅゅゅゅゅ!!!!!!!』 辛口のカレーを含み必死な形相でれいむは暗闇に消えていった。これでしばらくは人間の食べ物は欲しがらないだろう。 『ゆゅ・・・おにいさんひどいんだぜ・・・・』 「前にも言ったが野良に人間の食べ物をあげるとその時はそのゆっくりは幸せかもしれない、だが次からは今までの食事では我慢できなくなり結局は飢え死にする事になる。まりさはあのれいむを飢え死にさせたいのか?」 『ゆぅ~ん・・・・ゆっくりりかいしたんだぜ』 これも教育である。まりさよしっかり覚えておいてくれ! その晩は野良の訪問をうける事は以後無かった。 朝日が沼を照らしキラキラと輝いているのを眺めながら散策を開始した。 まりさが撮ったらしき場所にはやはりつむりの姿を見つける事はできなかったのだが、岸沿いに歩いていると沼側に小さな横穴を発見する。 「ゆっくりしていってね」 『ゆっくりしていってね』 穴に向かって声をかける。これでこの穴にゆっくりがいたら本能による返事が帰ってくると言うわけだ。側にいたまりさまで反応してしまっていたが・・・・ 『『『ゆっくち~ゆっくち~』』』 この舌足らずな発音は赤ゆか?一応返答はあったのだが成体はいないようだ。 まだ狩の時間には早いだろうから親は帰ってきてないかもしくは永遠に帰れなくなったかだと思う。 穴から4~5匹の赤ゆがピョコピョコ出て来たのを見て驚いた。 「1匹だけつむりがいるじゃないか!」 『ゆっくりしたおちびちゃんがいるんだぜ♪』 最後にのそのそと這出てきたゆっくりは貝殻を被っていた。これこそつむりまりさの証! しかし親の姿はないし、赤ゆではまともな会話はできないから事情は聞けないどうしたものか?と考えていたら巣穴の近くの草むらに赤いリボンが見えた! 親ゆかも知れないと近寄ってみるとれいむはスヤスヤと横ばいになって寝ていた。 口元がカレーらしきもので汚れていたので昨夜のれいむだろう。 これが親ゆかな?と確かめるために寝ているれいむをそのまま赤ゆの前まで持ってきた。 『『『ちゅぴ~みゃみゃ~みゃみゃ~ゆっくちゆっくち』』』 騒ぎだしたので多分親ゆなのだろう、昨夜のカレーを食べたショックで家まで辿りつくのがやっとで外で寝てしまった訳か・・・・・ れいむに気付けにスポーツドリンクを少しかけてやった。 『ゆゅ~んゆっくりおきるよ♪ゆゅ?おにいさんはだれ?ゆっくりできる?』 昨夜の事を忘れてしまったのか流石は餡子脳、まぁ覚えていてもややこしいのでありがたい。 「そうだよ俺はゆっくりできる人だよ。れいむはしんぐるまざーなのかい?」 とりあえず番の存在を確かめる。 『ちがうよ。れいむはまりさとゆっくりしているんだよ。』 「そのまりさは貝殻のお帽子を被っているかい?」 『そうだよ。とってもゆっくりしたまりさなんだよ。れいむのじまんのだ~りんなんだよ。』 やはりあのつむりとの番らしい、しかし姿が見えないのは・・・・・・ 『ゆゅ・・・でもまりさはかりからずっとかえってこないからおちびちゃんがずっとゆっくりできないんだよ。』 「それで探しに昨夜も出ていた訳か・・・・・」 『ゆゅ?おにいさんなんでしってるの?』 「ゆっくりしてるから何でも知ってるよ。れいむの子供にはお父さん似のつむりがいるよね?」 『ゆゅ~すごいよ。おにいさんはほんとにゆっくりしているんだねぇ~』 正直この会話のキャッチボールができていない気がするが気にしない。 その間まりさは赤ゆ達をあやしていた。近いうちに自分も父親になるから気にかかるのだろう。 とりあえずつむりまりさが帰ってないのは判った。何故か嫌な予感しかしない 再度まりさの撮った画像を確認してみる。 陸に上がる直前まであるのだがその後がないのでまりさに聞いてみる。 「おいまりさ、このつむりはこの後何所に向かっていった?」 『ゆ~ん?ゆゅ・・・ゆっくりおもいだしたんだぜ。』 何か知っているようだ 『このぬまさんからきえちゃったんだぜ。ゆっくりしてなかったからまりさにはみえなかったんだぜ』 『ゆっくりしてないんじゃれいむのだ~りんじゃないね。まりさはとってもゆっくりしているゆっくりだもの』 やはり嫌な予感しかしないがまりさの撮影ポイントまで戻った。 靴をぬぎ浅い沼へと足を踏み入れて、画像を頼りにつむりのいた場所を探す。 大体の位置を木や水草の位置で割り出しつむりが進んだであろう方向へ歩く グニ なにか石のような何かが足の先に触れた。石にしては尖っていながらもグニグニと下に沈む変な感触。 恐る恐る下を見るとそこには・・・・・・穴があり黒い何かで濁っていてよく見えない 「まさか・・・・」 手を突っ込むと硬い石のような物がある。 それを引き抜いてみた・・・・・ 予想どうりつむりまりさではあったがすでに死んでいた。 どうやらまりさの撮影最中にこの穴に落ち水中で餡子を吐いてしまい死んだ。 溶けていないのはやはり本物だからかと触っていて気が付いた。 このつむりまりさの皮はグルテンで出来ているような気がする。グルテンなら小麦粉からも取れる成分だからゆっくりの体皮としても多分定着するだろう。 そしてこのグルテンは水に溶けない、生麩のような感触といったら想像できるだろう? だからつむりまりさは水に強かったのか・・・・・・今度野良を捕まえて改造して実験してみよう。 納得出来るような出来ないようなモヤモヤしたものだけが残ったが一応つむりがいたのは確認できた。 亡骸を番のれいむに見せると奇声をあげて森の中へて駆けていった。 赤ゆのつむりも確認してみるとこのつむりは体皮は小麦粉で出来ていたのでつむりモドキだろう。 『ゆ・・・・・ん。まりさがわるいの・・・・・・?』 まりさは自分のせいでつむりが死んだのではないかと思っているようだが断言してやる。 「まりさが撮ったくらいで死ぬんだったらぱちゅりーはどうなる?生きているだろう? くだらない事を気にしてないで帰るぞ!お前も父親になるんだから変な事は気にせずでっかい親父になれ」 『ゆん!そうだね!まりさはおにいさんをしんじるんだぜ!ゆっくりおうちにかえろうね』 正直俺も疑ってしまったがそんな馬鹿な事があるわけない!たぶん・・・・・・ しかし帰るのはいいが、またあの順路を辿らねばならないのかと思うとぞっとする。 とりあえずは早く帰ってまりさのカメラを違うカメラに取り替えて様子をみるしかない、非科学的な事は信じない方なのだがゆっくりの存在自体が非科学的だからなぁ~ モヤモヤを抱えたままお兄さんとまりさは帰路につくのであった。 『そういえばおにいいさん!』 「ん?」 『はやしらいすさんはれとるとさんでおねがいするんだぜ』 「どぼじでぞんなごというのぉ~」 つむりネタを書くはずが生きて出てこない・・・・あれ?何処で間違ったのやら・・・・ 稚拙な文で申し訳ない、誤字等も勘弁して下さい。 これまで書いた物 ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編 ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る なるほど、グルテンだったのかー! -- 2010-12-25 19 23 48 なるほど。つむりの謎が解けました。 -- 2010-12-22 00 43 54